【日本語でなんて言う?】go to the dogs=「立ち行かなくなる、堕落する、落ちぶれる」

Many U.S. tech firms are looking at lower profits. In fact, some of them are going to the dogs — but in a good way, as they try to attract skilled workers.

アメリカの多くのテクノロジー企業が、利益の低下に直面しています。実のところ、テクノロジー企業の一部は犬に頼りつつあります。しかし、(「立ち行かなくなる」という意味の慣用表現としてではなく)、技術のある人材を引き寄せようと、良い意味で犬に訴えようというのです。

言葉遊びに気づいてください。go to the dogsは「立ち行かなくなる、堕落する、落ちぶれる」という表現なのですが、ここでは「犬にはしる、犬に頼る」という文字どおりの読み方と引っかけてあるのです。
直前でlower profits「利益の低下」と聞いたばかりの視聴者は、some of them are going to the dogsで「ああそうか、立ち行かなくなる会社もあるのか」と思うはずです。そう思わせておいて、but in a good way「でも良い意味で」と続けるので、視聴者はまごつきます。そこがおもしろいところです。

英語の熟語・慣用句の中のdogは、あまり好ましい存在としては登場しません。

例えば(as) sick as a dog「ひどく気分が悪い」、die like a dog「犬死にする」、lead a dog's life「惨めな生活を送る」などの表現があります。