PM CONFIRMS EXIT FROM EU SINGLE MARKET「首相がEUの単一市場からの撤退を確認する」


英語タイトルのPM CONFIRMS EXIT FROM EU SINGLE MARKETは「首相がEUの単一市場からの撤退を確認する」です。
PMは、prime ministerの略です。
英国のテリーザ・メイ首相が、欧州連合からの離脱をめぐる交渉に向けた政府の方針について演説し、EUの単一市場から撤退する意向を初めて表明しました。
EU側は、英国がEU機能の一部だけをcherry-pick(選んで取る)ことは許されないとけん制していました。
これからの欧州について語るための表現を覚えましょう。

We're now getting a clearer picture of how Britain intends to leave the EU. Prime Minister Theresa May is choosing a hard exit. She says she will seek a complete withdrawal.
イギリスのテリーザ・メイ首相がEU=ヨーロッパ連合から完全に撤退するハード・ブレグジットの意向を表明したことで、EUからの離脱をめぐる交渉の方針がより明らかになりました。

(Theresa May / British Prime Minister)
"Not partial membership of the European Union, associate membership of the European Union, or anything that leaves us half-in, half-out."
メイ首相は、「EUの部分的な構成員になる気はありませんし、準構成員にもなりません。また半分は中で半分は外というような中途半端な状態も目指しません」と述べました。

She had suggested she might seek to maintain access to the single market while restricting immigrants.
メイ首相は、移民を制限しながら単一市場へのアクセスを維持したい考えを示唆してきましたが、

But EU leaders have said Britain won't be allowed to cherry-pick parts of the EU it wants to keep.
EU側は、EUの原則のうち、イギリスに都合がいい部分だけを選び取るのは許されないとしていました。

hard Brexit EU市場からの離脱と同時に移民も完全に受け入れ拒否
Brexit    EU市場には残るが移民は受け入れない
soft Brexit EU市場には残るが移民受け入れには制限を設ける

Brexit must mean control of the number of people who come to Britain from Europe. And that is what we will deliver."
EUからの離脱とは、ヨーロッパからイギリスに来る移民の数を制限することにほかなりません。そして、それこそが我々が実行することです

May outlined her government's strategy, setting out 12 negotiating objectives in her much-anticipated Brexit speech.
メイ首相は多くの人が待っていたEUからの離脱をめぐる演説の中で、12の交渉目標を発表し、政府の方針の概要を説明しました。


労働党のコービン党首の発言
"It won't necessarily damage the EU, but it would certainly damage this country ? businesses, jobs and public service."
「これ(英国の完全離脱)は必ずしもEUに損害を与えるものではない。しかしこの国(英国)には必ず損害を与えることとなるでしょう。つまり(英国の)企業、雇用、そして公共サービスに(損害を与えることとなるでしょう)。

メイ首相による反論コメント
"One of the key principles, the key objectives, is that we negotiate a free trade agreement with the European Union that gives us the widest possible access for trading with and operating within the European Union."
「(EU離脱についての政府の)主要な指針の1つ、(言い換えると)主要な目標(の1つ)は、欧州連合と貿易し、(企業が)その中で営業するための最大限のアクセスを英国に与える自由貿易協定を、我々(英国政府)が欧州連合と交渉するということです」


イギリスには日本企業が工場をつくり、EU加盟国に輸出しています。
もし離脱となると非関税がなくなり、10%の関税が発生してしまい今まで通りにはいかなくなります。

またイギリスは世界有数の金融都市でもありますが、EUから離脱することによってシングルパスポートという金融事業がEU加盟国ならどこでもできることもできなくなるということでイギリスから本拠地を変える可能性もあります。