【日本語】敗北宣言=concession speech【英語】


アメリカ人にとっても、日本人にとっても今年最大の驚きだったのは共和党 ドナルド・トランプ氏
アメリカ大統領選 勝利でしょう。
トランプ氏の英語はわかりやすく、オバマ大統領やヒラリー氏の難しい英語とは違います。


◎共和党 ドナルド・トランプ氏
アメリカ大統領選 勝利演説(11月9日)

共和党 ドナルド・トランプ氏 アメリカ大統領選 勝利演説

Working together, we will begin the urgent task of rebuilding our nation and renewing the American dream. I've spent my entire life in business, looking at the untapped potential in projects and in people all over the world. That is now what I want to do for our country.

共に働きながら、私たちは我が国を再建して「アメリカの夢」を新たにするという緊急の仕事に取りかかるのです。私はこれまでの人生全てをビジネス(の世界)に過ごし、世界中で事業や人々が潜在的な可能性を使い切っていないのを見てきました。それが今、私が我が国のためにやりたいことです。

解説
the American dream「アメリカの夢、アメリカンドリーム」は、アメリカは自由で平等な国だから、貧しい移民などを含めて誰でも頑張って働けば成功できる希望がある、ということです。


We have a great economic plan. We will double our growth and have the strongest economy anywhere in the world. At the same time, we will get along with all other nations willing to get along with us.

私たちには素晴らしい経済(成長)計画があります。私たちは成長(率)を倍にして、世界で最も強い経済を持つのです。同時に、我が国は、我が国と仲良く付き合う気がある全ての他の国々と仲良く付き合っていきます。

トランプ氏はEUなど西欧列国と共闘していくというよりもとにかくアメリカの利益を追求していく、自国の利益を追求していく傾向が強い。トランプ氏を支持した人たちはアメリカの恩恵が自分たちにまわってこないということにあります。アメリカ第一という考え方が富裕層が富を独占してしまうというあり方を本当に変えるのか? というところが今後のターニングポイントになってくると思います。
もし できなかった場合は期待されていた分 反発も強くなると思われます。





◎民主党 ヒラリー・クリントン氏
アメリカ大統領選での敗北を認めた演説(11月9日)

民主党 ヒラリー・クリントン氏
アメリカ大統領選での敗北を認めた演説

I've had successes and I've had setbacks. Sometimes really painful ones. Many of you are at the beginning of your professional, public, and political careers. You will have successes and setbacks, too. This loss hurts. But please, never stop believing that fighting for what's right is worth it.

私はこれまでに成功したこともありましたし、挫折したこともありました。ときには、本当に苦しいものもありました。皆さんの多くは、いろいろな職業、公共職、政治家という職業人生の初めの時期にいます。皆さんも成功、そして挫折を経験するでしょう。今回の(大統領選)敗北はつらいです。しかしお願いですから、決して信じることを止めないでください。正しいことのために戦うことは(負けても無駄ではなく)価値あることなのだということを。

解説
professional, public, and political careersは、professional careers, public careers, and political careers「(各種の民間の)職業、(公務員など)公共の職、そして政治家という職業」といった意味です。
be worth itは、何かがお金や手間をかけるだけの「価値がある、無駄なことではない、悔いる必要はない」です。